2014年08月06日

プリメーラ エアコンが冷えにくい

エアコントラブルシリーズ、プリメーラP12型 冷えが足らない。

日産プリメーラ TP12 平成15年 走行44000q
車検での入庫ですがエアコンの冷えが足らないと、との申し添え有り。

ss-P1090043.jpg



車検整備に方はそんなに走ってるお車でも無いので消耗品関係のみでOK。
作業を終えてエアコンの診断へ。

冷えが悪い、という診断は本当に緊張します。
原因が多義に渡るので一つ一つつぶしていかないと正解にたどり着けません。
が、今回は割と簡単に見つかりました。
というのも他のお車でも同じような故障があったからでちょっと得した気分です。

エアコンのガスを冷やすファンがひとつ廻ってなかったのです。
冷却水を冷やすラジエーターファンとエアコンのガスを冷やすファンは共用です。
このクラスのお車になるとだいたい左右に2個付いてます。

ss-P1090044.jpg



が、問題なのは

ひとつ廻ってないから故障

とは断定できません。

・ 普段は1個でもっと熱くなったときに2個まわす
・ いつも2個廻ってるけど熱くなったときはファンの回転を増やす
・ その両方をする。

などなどその時の状況で冷却能力を段階的に増減させて、ファンの騒音やら無駄な電力を使わないようにしてるのです。

配線図をひもといてみるとプリメーラの場合普段は同時に2個廻ってて、いざというときは片方のファンの回転をあげる、と言う手法で制御されてると言うことがわかりましたので、片方だけ廻ってる、というのはあり得ない状態です。

これがラジエーターファンの制御をしてる配線図

ss-P1090048.jpg



普段の冷却でいいときは2個が普通の回転をします。
赤い線に添って電気が流れるので両方廻ります。
FAN2は低速回転です。

ss-P1090048low.jpg
クリックで拡大


条件が揃ってもっと冷却が必要になったときは水色の制御信号がONになり、オレンジの電流が流れ、FAN2が高速で廻ります。

ss-P1090048High.jpg
クリックで拡大



というわけでFAN2が止まってるという状態は異常、と断定したのでモーター交換。
左右で同じ部品がある時はセオリーとして同時交換です。

ss-P1090046.jpg



エアコンが冷えにくかったのはファンが回らず、ガスの冷却がちゃんと出来てなくてエアコンの能力が落ちたののが原因でした。
もちろんエンジンの冷却水もちゃんと冷やせてなかったと思われますので、「若干オーバーヒート」状態だったでしょうね。

完全にオーバーヒートするまで状況が進まなくて良かったです。
へたしたら廃車になりかねない状況の一歩手前でした。

ちなみにこのファンモーター、実は保証延長が行われてて通常であれば新車登録後5年までの所7年まで延びてました。
けれど今回は登録11年経ってますから保証延長にも掛かりませんでした。

とはいえ製造後11年たってもこれくらいの修理で普通に乗れる日本車はすごいと思います。
購入して11年で壊れたら怒るのは日本人だけという話もあります。
中古車買ってすぐに壊れた、とかYahoo知恵袋などで怒りをぶちまけてる人がいますが、時々首をかしげたくなるお話しもあります。
中古車に品質を求めるのはどうかなあ、って。

これも一種の「ガラパゴス」で、ものが壊れにくいのは日本基準。
国際基準的にみれば日本製品が世界最高品質と言われることに納得しますよ。

ただ正直、品質が国際基準に近づいてる最近、ちょっと寂しい気持ちもあります。
価格に押されるのは宿命でしょうかねえ??







posted by てんちょー at 05:00 | Comment(0) | くるまのしゅうり
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前: [必須入力]

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント: [必須入力]

認証コード: [必須入力]


※画像の中の文字を半角で入力してください。
Powered by さくらのブログ