2016年07月15日

自動車部品の粗悪コピー品

粗悪ノーブランド商品の弊害が・・・・

自動車修理用補修部品は、過去において「純正部品ルート」以外では手に入らなかったのですが、最近は価な部品ではあるけど、消耗品なので使用過程において交換が必要、という部品は「純正部品のコピー品」が出回るようになってきました。
しかし、メーカーの刻印の無いだけの「無印良品」ならいいのですが、安くて悪い粗悪品が出回ってまして、整備士がお客さんの「低価格修理してほしい」、のプレッシャーで少しでもコストを下げようとする心理につけ込んできます。
そして、つい「つまみ食い」してしまうんですね。
とくに中古車の整備では顕著です。

その実態はゆる〜く肌で感じてましたがダイアモンド社の記事にもしっかり載ってます。


中国製粗悪コピー品が日本の自動車部品市場を蝕む
http://diamond.jp/articles/-/94012/




同業さんから診断依頼されたスズキエブリイワゴン DA62W 距離16万q

エンジンオイルの管理不良からエンジン乗せ替えて、それから約10ヶ月、加速時とか登坂中にエンジンが失火を起こしてガクガクして加速しづらい、との話。
とりあえず自分でも試運転。

最初は調子よく走るので、「これはまた症状つかむのが辛いかも」など思いながら泉大津大橋を行ったり来たり。
汐見埠頭といい泉大津大橋といい埋め立て地は当社にとって最高のテストコースです(笑)

走行してるとだんだん失火がひどくなってきましたので「あ〜これは明らかにガソリンが完全に燃えてない」というのは直感でわかりました。
エンジンが高温になるとより顕著になります。

帰ってきてまずは点火系統を見て見ようとカバーを外したら


でました〜


うわさのコピー品がでんと構えてました

ss-P1140937.jpg



これはイグニッションコイルと言って、点火プラグに火花を発生させる装置で、これがへたるとガソリンに点火できなくなります。

加速不良の時は入庫時に当然のことながらご同業に

「プラグは交換してる?」
「イグニッションコイルは交換してる?」

と言う問診をしてまして、どちらも

「最近交換した」

とのお返事を頂いてました。



が、これはかなり有名な粗悪品(笑)

「いろんなコピー品はあるけどイグニッションコイルは使たらあかんよなあ〜」

が見識のある修理屋さんでは通説になりつつあります。




見た目は全然大丈夫な上、新しいだけあってまだまだ光ってます。
交換して10ヶ月で壊れました、というかもとから所定の性能が出てなかったん??

ss-P1140938.jpg

ss-P1140939.jpg




でも見た目、中身の構造も見た目のコピー、だけでは当然のことながら所定の性能や寿命を維持できるはずありません。
典型的なイグニッションコイルのコピー品です。(但し価格は約1/6)

イグニッションコイルテスターを当てると2番シリンダーのコイルが、出力が変動してまともに働いてません。
泉大津大橋を越えたところで道ばたに止まって、中古車からテスト用に予備にとってあった「純正の中古品」に差し替えるとエブリイは何事も無かったかのように坂道を登っていきます。


帰ってからその診断を確実にする裏付けのためにもプラグの摩耗と圧縮圧力とチェック
距離相応の圧力とばらつきですね。

ss-P1140940.jpg




ある意味「一番ベタベタな基本的故障原因」が現れたようです。
それも新品部品不良というおまけ付き。



最近思うのは、

この先もっとコピー品は増えていくでしょうし、品質も上がっていくのでしょうがいまは過度期ですね。
ただ「純正じゃ無い優良部品」を使っての修理は外国では既に普通の作業になっています。

リーズナブルな修理を提案するにあたって、

使っていいコピー品と使ってはいけなコピー品を見極めて、お客さんに提案する

のが整備士、また、そのお店の技量、のひとつになっていくのではと思っています。
そりゃ予算が許せば純正部品を使うのが一番ですが・・・・(笑)


安いけど使っていい部品を知ってる、が売れる整備士になっていくかも。







posted by てんちょー at 12:05 | Comment(0) | くるまのしゅうり
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