2017年02月15日

粗悪HID球でヘッドライトの明るさを求めた結果反射板(レフレクター)が焼けて曇ってしまいました

規格外のことをしますと工業製品は壊れます


ヘッドライトの明るさを求める。
これは今も昔もちょっと車好きの人なら求める永遠のテーマ?みたいなものです。

つい最近まで自動車のランプというと「裸電球」としてフィラメントと呼ばれる部分を光らせて明るさを得る、という方法がエジソンの発明以来脈々と受け継がれてきました。

それが半導体の進歩により裸電球の原理では無い照明が出てきました。
それが「LED」、もともとは「発光ダイオード」という奴です。
開発されたときはあたりを照らす「照明」と言うよりは「表示灯」という面の方が強かったと思います。
赤とか緑とかが主流でした。
白色も開発されました。
そして青色ダイオードが開発出来たときに赤・緑・青の光の三原色が揃って世の中に「液晶ディスプレイ」が出てきたわけです。
自動車の分野ではこのうちの白色発光ダイオードを改良してめちゃくちゃ明るく光る「高輝度白色発光ダイオード」として開発されたものをヘッドライトなどの照明に使おうという流れですね。

自動車ではLEDヘッドライトもちらほら実用化されてきましたが、時代的にはその前に「HID」「キセノン球」というものが先に実用化され自動車のヘッドライトの光源革命がありました。
このHID球と言うものはフィラメントという電線を光らすのでは無く電極と電極の間に火花を飛ばして、その火花の明るさを光源として使うものです。
工事現場で鉄骨の溶接するときにバチバチと明るく光ってる、あれと一緒です。
直接目で見ると目を痛めてしまうのでお面をつけて作業やってますよね。


ヘッドライトの明るさを決めるのに電球の後ろにある反射板。
これがヘッドライトの命、と言っても過言でないくらい大事な部位です。
電球の1点から放たれた光をいかに効率よく反射して、なおかつ見たいところを照らすように配光するか。
ヘッドライトを設計する上での大変な努力があります。

この反射板、軽量化のためプラスチックにメッキを施した部品です。
当然耐熱性には限界があります。
HID球は溶接の原理と一緒なので「熱」も「光」も超強力です。
なのでHID球を使うヘッドライトは構造そのものもそれに見合った設計をしてるんですね。


普通の裸電球使用で設計されたヘッドライトに取り付けると反射板が焼けてしまって曇ったりメッキが剥がれたりして壊れます。


新車から3年目、初回車検のカローラフィールダーです
10年ぐらいの痛み方、焼け方をたった3年でやっちゃいました。

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そして3年使った反射板、レフレクターと言います

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取り付けていたのは中華製の粗悪HID球。
とにかく低価格でついつい買ってしまいたくなるのはわかりますが工業製品にはコピーしきれないノウハウや材料としての最低限のコストは必要です。
それを省略してはどこかに歪みが生じます。
HID球自体もひどいもんです。

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ついでに設計以外の電球を使うと配光特性が変わって車検の基準も満たさなくなるのでどっちみち元の戻さないと車検自体も前に進みません。



一言で言うと「もったいない」。ほんとにもったいない。

新車のヘッドライトの明るさはかけがえのないもので、10年も車を使うとヘッドライト自体を新品にしたくなるようなぐらい劣化します。
ヘッドライトの明るさを求めるのなら実はヘッドライトそのものを新品にする。
いろいろ小手先でいじるよりそれが一番だったりします。
ほんとにびっくりするぐらい明るくなります。
部品としての価格もかなり価でなかなか現実問題は厳しいですが、出来るものならいつでも新品のヘッドライトを使っていたいぐらいです。


見た目を重視、という車の楽しみ方もあります。
そういう方面ではライトは出来るだけ青白い方がかっこいい、という方程式があります。
でもその結果価なヘッドライトが・・・・と思うとやるせない。
白い明るさが欲しければ最初からそういうヘッドライトがついたグレードをチョイスするのが一番正しい買い物です。



おまけ

同じ車に取り付けられていた粗悪HIDと一緒に買った粗悪LED球。
片側は点灯しなくなり片側は土台から壊れました。
3年持たないです

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何ともやるせない・・・・







posted by てんちょー at 12:49 | Comment(0) | くるまのしゅうり
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