2020年02月18日

パワーウィンドウスイッチの粗悪コピー品

いまや純正部品のコピー品がかんたんに手に入りますが・・・

一昔前は自動車修理の補修部品というのは純正ルートのみ,という時代でしたがいまや通販でいろんなコピー品がかんたんに手に入る時代です。
とはいえしょせんコピー品なので品質はいまいちなのが多く、使用目的を間違うと満足を得られないことになります。

イグニッションコイルなどの精密性を求められる部品はこの粗悪コピー品により「再度のトラブル発生」により信頼を失ったりしますので、中古車にお化粧してその場限りの修理をするにはいいのかもしれませんが、ちゃんと修理をするには「どうかなあ??」と思います。

その事例は以前にブログで書きました

自動車を修理するとき、メーカー系のディーラーは失敗できないので必ずと言って純正部品を使います。
失敗すると鬼の首を取ったようにお客さんに責められるので自衛をします。
これは当たり前のことです。

できるだけ安く直したいというのはお客さんの要望でもあり、またお客さんのお役に立ちたいという零細自動車整備業の親方も同じ事を考えています。
零細な修理屋さんはお客さんとの距離も近く、「あかんかったらまた次を考えてみよう」という相談が出来たりしますので、安いコピー品を使うことに対してお客さんに了承を得てチャレンジできる点ではとても心優しいお客さんに包まれて感謝しております。
私、失敗しない”つもり”です、ぐらいのイメージ?(爆)


アルト HA24S 平成16年式 約5万q
定番のパワーウィンドウスイッチの不良によるガラスの開け閉め不能でご入庫。

今回は

・助手席ドアガラスが下げられるけど上げられない。
・助手席のスイッチでは両方できる

ということでメインのスイッチの接点不良は確定です。
この症状の場合ほとんどはスイッチレバーの摩耗による事です。

ダイハツ系はスイッチの「支点」部分の割れが多いです。


というわけで車も古いしそんなにお金かけたくないし・・・
といういつものご依頼ですのでこれで大丈夫かなとコピー品をチョイス。


ss-DSC_1058.jpg



しかしながらパワーウィンドウスイッチはコピー品の中でも割と当たり外れの多い商品でちゃんと動かない物が多いです。

不具合が多いのは「AUTO機能」で、ちゃんと働かなかったり、スイッチの基板が熱で暴走してガラス自体が動かなくなるケース。

最初から品質を疑ってるので(笑)単体でハーネスの接続してテスト。
すると

嫌な予感

はバッチリ当たりました。
AUTOモードではリレーがチャタリング(接点がくっついたり離れたりを早い周期で起こす)。
テスト中に反応しなくなる。
などなど・・・

通販先にクレームを行って取り替えてもらうか?、
とはいえ品物自体設計が悪ければいくら新しいのを送ってもらっても結果は一緒か?
送り返して新しいものが届くまでまた部品待ちが延びるなあ・・・
どうしようかなあ〜

と、思案してるとふとひらめきました。


そうだスイッチをコピー品から取り出して基板は純正を使おう!
痛むのは接点を押す突起が発熱した部品で溶けるからそこだけ使おう ♪

こういう風に溶けます

ss-DSC_1066.jpg


大丈夫な場合と比較するとこんな感じ

ss-DSC_1067.jpg




純正部品(左)とコピー品(右)を並べて移植開始。

ss-DSC_1055.jpg

ss-DSC_1056.jpg

ss-DSC_1057.jpg


移植後全部を元通りにして再度単体テスト。
無事正常なパワーウィンドウスイッチの動作に戻りました。

あとは車輛に取付

ss-DSC_1059.jpg

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ss-DSC_1062.jpg


内装を外さないと爪とかビスで留まってるのでじゃまくさい

ss-DSC_1063.jpg




一旦ピンチを迎えましたが無事修理完了。
お客様の要望もかなえつつ部品を待たないでなんとかお車をお返しできました。

コピー品を使うリスクを覚悟して作業しないと痛い目に遭いますからこれも経験の一つですね


┐(´д`)┌ヤレヤレ ホッとしました。











posted by てんちょー at 00:38 | Comment(0) | くるまのしゅうり
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