2009年09月03日

テールライトをつけるとエンジンが止まる・・・

チェイサー JZX90 平成7年式 エンジンは1JZ-GE。
テールライトをつけたらエンジンが止まるとのこと。


何とも不可解な故障です。
ちゃんと現場から走って帰ってこれたのに、ライトをつけたらエンジンが止まる。


なんじゃこら???


経験したことがない症状ですから、どこから手をつけていいかわかりません。
とりあえず点火プラグやらガソリン系統などそのあたりの基本点検はOK!

・アイドリングなどは大丈夫。
・止まるときはプラグへの火花が止まる。
・テールライト系統のヒューズを抜くと止まらない。
・各ライトの球を抜いてもエンジンは止まる。
・パッシングしても止まらないからヘッドライトは関係ない。

あと一番ややこしくなりそうなのは配線同士がこすれて電気がどこか違う回路に流れること。
そのあたりから原因を推測するんですけど、この時間が辛くもあり、修理屋さんをやってる一番の醍醐味です。

損保ジャパンの会員向け資料サービスでそのあたりの配線図を頂いて回路を目に焼き付けます。
アースはできてるか、とか配線自体接触してないかとかいろいろ試行錯誤。
さてさてもうここからはほとんど「経験に基づく感覚」でしかないです。
いろんな状況を重ね合わせて疑われるのはテールライト系統に電圧がかかるとそれがエンジン制御になにか影響が及んでるような感じ。
あくまでも「そんな感じ・・・・・・・・・・」



でもその「感じ」が当たってました。


回路図を見てるとこんな回路がある。(クリックで拡大)
s-P1010098.jpg
テールライトが点くと何かしらの信号がコンピューターに入力されるみたい。
ということはデフォッガー(後ガラスのくもり止め)も同じ回路に入力される。
ひょっとしてデフォッガー入れても止まるんでは?、とスイッチ入れてみたらなんとビンゴ!!!
止まります。
エンジンが止まって喜んでるのはちょっと変ですが。

これは間違いなくコンピューターの中で何かしら誤動作が起きてる、と確信。
というわけで蓋を開けてみました。
s-P1010090.jpg
この右上の筒状のコンデンサーが2個ありますが、そのあたりの基盤がなんか変。


コンデンサーから電解液が漏れて基盤が変色してました。
これはその電解液を清掃したあとの写真です。
s-P1010092.jpg



原因は配線図にもあったこの「ELS」という回路が漏れた電解液でショート状態にあり、テールライト系統からの信号が入力されることで、他の回路に悪影響が出てエンジンが止まったのでした。
s-P1010094.jpg


漏れた電解液を清掃して、コンピューターを組み付けるとすんなりと症状は改善されました。
しかしココまでたどり着くまで約10時間診断のため配線図と車のあいだを行ったり来たり・・・。

脳みそが酸欠になりそうでした(笑)


とりあえずこれで乗ってはもらえますが、原因を修理したわけはありません
コンデンサーを交換すれば完治しますが、入手が時間的にも価格的にもお客様の望む予算からは逸脱してしまうので今回はココまで。


あ〜 でも原因がわかって良かった。
すっきり、すっきり。





posted by てんちょー at 12:16 | Comment(0) | くるまのしゅうり
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