2013年04月04日

ブレーキローターの裏側

ブレーキの点検はして当たり前、でも点検抜きの安い車検を続けたら・・・

マツダのMPV、走行8万キロ

インターネットで当店を見つけて頂いて入庫してきたお車です。
見た目はそんな整備の程度が悪いようには見えませんでした。

「あんまり乗らないしもうじき乗り換えるので安く仕上げて欲しい」、

とのご希望。
前回の車検から20000キロ近く走ってるのに「乗らない」には当てはまりません (^_^;)


「もうじき乗り換えるから・・・・」
際どい言葉なんですよね、我々からすると。
経験上必ず2年後にはもう一回は車検します(爆)

つまりあと4年は動くと言うことなんですよね。
でもこの「定型文的呪文」を唱える方々は修理に対する予算金額もあんまり許してもらえない方が多いです。



と言うわけで車検作業開始。
いくら予算は最低限で、と言われても自分の整備ポリシーからするとブレーキまわりはしっかり見ておかないと、ということでブレーキキャリパーを外してブレーキパッドとローターの点検。

ss-P1060218.jpg



パッと見たローター表面はそれなりに傷んでますがまあまあ予算もないしこのままかなあ、と。

ss-P1060217.jpg



けどそのあと外した内側のブレーキパッドの減り方が変です。
本来なら平に減るはずのパッドがいびつな形に減ってます。

ss-P1060211.jpg



あれ〜っとブレーキローターの裏を見ると

ss-P1060215.jpg
クリックで拡大


なんと光ってる部分の幅しかブレーキパッドが接触してません。
残りは錆びてボロボロに荒れてます。
錆が広がってブレーキパッドが接触しなくなり、悪循環で徐々に錆の面積が広がってきたのです。
これでは設計通りのブレーキ力は得られてないはず。
ということでユーザーに状態を見てもらい、ブレーキローターの交換とブレーキパッドの交換を打診しました。
が、許可してもらえず・・・・・


「このまま車検を受けて通ればそのままにしておいて欲しい、乗り換えるから」とのこと。


ブレーキローターがこの状態になるには2年あたりでは考えられません。
記録を見るとこのお車はスタンドや未認証工場で車検をしてきたようです。
つまりはブレーキパッドを外して点検したりしないで、点検用の穴から残りの厚みを「目視だけで点検」してローターの内側は誰に見られること無くここまで来たのか、もしくは安い車検を売りに出してるお店は不良箇所を発見しつつも「支払総額が安い方がお客が喜ぶ」ということで追加作業のオススメをしないので、そのまま車検期間の更新だけしてきたのでしょう。



で、結局整備を許してもらえないまま車検場へ。
車検場のテスターでは数値上パスしましたので車検は通り期限の更新は出来ました。
「ブレーキは車検前から効いてたから状態だけ知った上で気をつけて乗りま〜す」
、とそのままMPVはユーザーの元へ帰って行きました。



車検にパスするということと安全に車を走らせるいうことには実はギャップがあります。
人間にたとえるなら


運転免許証の適性検査=車検に当たります。


普段の健康管理=メンテナンス(消耗品の手入れですね)


病気の治療=故障の修理になります。



適性検査基準に外れてなければ免許証はもらえます。
その時に視力などが悪ければ免許はもらえません。
車検も同じです。
けど日々の健康管理や病気の治療は別物ですよね。



あきらかに悪いところがあるのに説得できずに修理させてもらえなかった。
何ともいえない後味の悪さが残りました。





posted by てんちょー at 05:00 | Comment(0) | くるまのしゅうり
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