2014年04月01日

セレナのフロントハブベアリング交換

オイル漏れを修理したセレナが再入庫。今度はハブベアリングのガタ。

先日、ブログを見ていただいて尼崎から来店。
オイル漏れを修理させていただいたセレナがユーザー自らフロントハブベアリングのガタを発見。
今度はその部分の修理依頼を受けました。
再度のご利用ありがとうございます!

ss-P1030820.jpg



普通はベアリングの故障の場合、音が出てくる方が先なのですが、今回は音はせずにガタつきが先ということで、珍しいケースです。
まあ音がしようがしまいがベアリング、それも前タイヤの付け根のフロントハブベアリングですから、そこのガタがあると言うことは車の直進性も損なわれますのでまずいです。
ハンドル切ってないのに前タイヤが数ミリとはいえ違う方向を向いてしまいます。

というわけで修理開始。


ss-P1030823.jpg

ss-P1030824.jpg

ss-P1030827.jpg



ココでブレーキパッド外そうと思ったら、取付方が変。

ss-P1030828.jpg



この部分はこうじゃなくて

ss-P1030834.jpg



こう付きます

ss-P1030833.jpg



あとでオーナーさんから聞くとご自分で交換されたとのこと。
どこかの整備士がやってたらえらいことです。
ある意味セーフ(笑)



さてブレーキパッドが外れたら次はローター。
ここから錆との戦いが始まります。
完全の固着・・・・
とりあえずプロ用「超浸透潤滑剤」の登場!

ss-P1030850.jpg



しばらく放置後「秘密の一撃」

ss-P1030840.jpg



でもそう簡単にはいかず四苦八苦。
このローター、右側にある固着時用のサービスホールが左にはない。
普通は左右対称なのになあ・・・と謎がひとつ。

最終的には何かしらの方法で0.5ミリでも動かせば錆での固着は外れるので地道に処理。
やっとの事で外れたー!!

ss-P1030858.jpg




この時点で既に疲れた(笑)




外したローターを観察。
錆でブレーキパッドと接して働いてる面積が減ってしまってます。

ss-P1030842.jpg

ss-P1030844.jpg



パッド自体崩れてきてます・・・

ss-P1030854.jpg


ローターとブレーキパッド見て、ローター研磨、ブレーキパッドの交換が必要、と判断。
オーナーさんに状況を報告し整備許可を得ました。




さて次はホイルを取り付ける部分を分解。
これはもうはっきり言って「力と衝撃」でしか外せません。
スライディングハンマーと言われる工具必須。
そのための土台を取り付けるところから。

ss-P1030862.jpg

ss-P1030864.jpg



取り付けたら、引っ張る!とにかくガツンと引っ張る。

ss-P1030874.jpg

ss-P1030876.jpg



抜けました。
でも予想してたとおり中のベアリングの一部が一緒に外れてきました。
このあたりの想定内とはいえこれをどう外すかが問題。

ss-P1030881.jpg

ss-P1030882.jpg

ss-P1030883.jpg



整備マニュアルには「部品図を参考に一緒に抜けたベアリングインナーレースを分解」としか書いてない。
たった一行ですがこれから新たなる知恵と力の合わせ技が必要。



外すために汎用のベアリングプーラーを利用。
本来はこの部分に使うためのものではないのですがあるものは全部使います。

ss-P1030896.jpg

ss-P1030901.jpg



潤滑剤+工具+知恵+衝撃=錆への勝利

動きました。
動いたらあとは「力」だけで外れます。

ss-P1030905.jpg

ss-P1030966.jpg

ss-P1030968.jpg



これで一山過ぎましたが、次はベアリングの残りを抜き出さないと行けません。
まだ先は遠い。

ss-P1030971.jpg

ss-P1030973.jpg



ベアリング抜けた。
ホッとした


ss-P1030974.jpg




組立はいたってスムーズ。
途中省略で組み立て完了。

ss-P1030976.jpg




ここまできてやっと先行きが見えてきました。
あとは各部品を元通り組み立てるだけです。

ss-P1030978.jpg



きれいになったローターが帰ってきました。

ss-P1030981.jpg




耐熱塗料で錆びないようガード。
時々凍結防止剤を撒く地域に行かれる方はこれ必須。
ほんとは新車の時にやっておくのが最強。

ss-P1030984.jpg




ブレーキ組立。

ss-P1030987.jpg

ss-P1030988.jpg

ss-P1030989.jpg




というわけで完了。
「錆」が部品分解の天敵なんです。
雪に関係ない地方走ってる車ならここまで苦労しないのですが、かといって対策があるかというと、さっぱり。
部品と部品の間に塩水が入って錆を発生、は仕方ないですね。

今回も時間はかかり苦労しましたが「外れただけマシ」という感じです。



尼崎からお越しのM様
遠いところ再度お仕事させていただきましてありがとうございました。
ご縁を感じました。













posted by てんちょー at 23:36 | Comment(0) | くるまのしゅうり
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前: [必須入力]

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント: [必須入力]

認証コード: [必須入力]


※画像の中の文字を半角で入力してください。
Powered by さくらのブログ